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映画「ノルウェイの森」

 これは絶対映画館で見る!と年末の忙しいときに休みまでとって見に行きました。
久々に行ったシネプレ幕張、ID支払いが可能になってた!嬉し~(^O^)もっと足を運ぶわ。

 見る前に復習でひと読みしていきました。何回目でしょう?原作を読むのは。
正直、村上春樹大好きな私ですが、この「ノルウェイの森」はいまいち好きになれないウチの一つ。
 何度読んでも、う~ん、なんで・・・となってしまうからです。もちろんつじつまの合う作品なんて一つも書いていないんだけども。

 「1Q84」を読んでいる時、私の中では主人公天吾は松山ケンイチ君でした(^^ゞ
なので今回ワタナベに置き換えるのが最初とまどったけど、でもとてもナイスキャスティングだと思いました!彼も研究をしたのだろうけど、いやらしくないしゃべり方、口ごもった感じのセリフ回しもよかったなぁ~何しても好印象な青年ってずるい(笑)イメージ通りでした。いい俳優さんだわ。日本ではピカイチ好き。
2012年NHK大河も頑張れ~。

 菊池凜子は・・・私個人的にダメなんですけど・・・。演技派女優さんだとは思いますよ。でももっと透明感があってアクを感じさせない人がよかったな、と。
 緑役の水原希子って、トラン・アン・ユン監督の好みな顔立ちよね(笑) 奥さんに似てるよ・・・。

 あ~トニさん(トニーレオン)が若いころ作品化していればぴったりだったのに。あ~悔やまれる。でも広東語のセリフはめっちゃ合わない(笑)。(監督とは交友が深いようなので、是非将来作品にまた出ていただきたいわ。)

 原作が好きで映画を見た人も、そんなにがっかりはしなかったのではないかなと思いました(けど)。




 つらつら書きます(^^ゞ

 重い内容だけど、観終わった後そんなにドヨ~ンとはしませんね。やはりワタナベが再生していく気力をみせたからでしょう。
 原作の「回想」という感じではないので、タイトルの「ノルウェイの森」がどこから来たのかがわかりませんでしたね。「野井戸」もでてこなくて、ちょっと残念。

 携帯もメールもない時代。手段は手紙と取り次ぎ電話。これだけでもどかしい、そして「待つ」という時間がせつない。

 それにしても直子を失って、緑に向かうのが早い・・・。どん底から這い上がってくるのがね・・・。これってやはり「昭和の男」だからかなぁと(笑)。平成男子は、こんなことがあったらかなり立ち直るのに時間がかかるような気がしちゃいます。どちらかといえば、女子のほうがサバサバしてますもんね。

 直子のいた療養所って、あまりにも死に場所が多い所にありましたね・・・まあ映画だからね。普通はああいう患者さんは隔離病棟でしょう。

 私がどうもいつもひっかかるのは直子の死後、レイコさんと関係を持ってしまう所。なんだかなぁ?あそこはそっくり飛ばして読んでも問題ない気がしてしまうのよ。そもそもキヅキの自殺も唐突過ぎて、なんで?なんですけどね・・・。

 実は私の中学時代の友人で主人公と同じ名前であり、病気も同じ、しかも比較的自由なこのような療養所に長くいた子がいます。幸い彼女は今でも九州で暮らしてますが、おそらく病気はずっとかかえたままこの先もいくのでしょう。
映画の菊池凜子の風貌が、若かりし頃の彼女に妙に似てました。(今は薬の副作用で太ってしまいましたけど) なんでここまでシチュエイション同じなの?といつも思ってしまうのよね・・・。余談ですけど。
 

by wenniao | 2010-12-22 17:34 | 映画一般(Movie) | Comments(0)
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