「ユリゴコロ」 沼田まほかる 著

 
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 本屋さんでいつも平積みになってて気になる一冊でした。よく「告白」と一緒に推薦されてますね。

しょっぱなからぐいっと話に引き込まれるタイプの面白い小説でした!
あまりにぐいぐいくるので一気に読みたいんだけど、内容が大変重たいので、途中休憩入れないと疲れます。
余命いくばくもない父の住む実家の押し入れで段ボールにはいった古いノート4冊を見つける兄。
父の目を盗み読んでいくも、誰が書いたのか小説なのかリアルな告白なのか、途中まで男なのか女なのかもわからない。これは母なのか?父なのか?

 子供の頃の「ユリゴコロ」、にも妙にちょっと共感。今思えば、なんて薄気味悪いことしてたんだろ、という出来事がありますし・・・・(-.-) ずっと大人までひきづっているとしたら、苦しいことだと思います。
  
 途中出てくる弟との会話、兄の経営するドッグラン&喫茶店の様子が、一種の清涼剤になって助かった、という感じで、実に壮絶な話が続きます。人間、こんな状況下でも営みは続けていけるんだ・・・。
ここまで家族がそれぞれ重い十字架を背負って生きてゆく事ができるのか。
ノートの中ででも、現実でも、主人公亮介を取り巻く環境は半端ない。頭がおかしくなっても不思議ではないのに、それでも人間生きていけるんだから。
 自分の両親の出会い、結婚、生活の話ってあまり知らないし、すごく知りたい事なのかといえばなんとなく照れてしまう話題だけど、そこにはやっぱり壮大な人生史があるものだとおもう。もちろんこれは小説なので半端ありませんが(^^ゞ 

 そんな重たい小説だけど、読後はちょっと爽快感もあります。人間は強い。作者上手い。

 
 
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by wenniao | 2011-08-09 11:31 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
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