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「風花」 川上弘美 著

 
 
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のゆり、と卓哉という子供のいない夫婦の話。夫の浮気(しかも2人)を知り、激怒するでもなく、「即効離婚」するわけでもなく、別れたくない、でもこのままではよくない、と悩みつつも前進しようとするのゆり。実際ってこんな感じなのかもしれない、とリアルに共感してしまいました。
しがみつくのもどうかと思うし、きっぱり別れるのもどうかと思う、っていうどっちつかずの気持ち、人間にはありますよね。
 
 浮気相手と食事をしたり、電話で話したり、かなりのゆりは冷静。そして結果をださずにずるずると生活していると、夫に裏切られている感じが「慣れてくる」ところもリアルでした。 
 結婚して何年も生活していたって、相手の知らない一面はかならずあるもの。だからってすべてを知る必要はないと思うし、ちょっと離れてみて初めてわかるものもある。こういう時は冷静に距離をとるのは大事だわね。

  とっても清潔感があると言うか、さっぱり感のある文章ですが、よ~く考えると話はドロドロしているという、なんとも不思議な感じの本でした。
by wenniao | 2012-01-15 23:38 | こんな本読んだ(Book) | Comments(4)
Commented by masshy85 at 2012-01-17 00:04
読書家ですね。
でも面白そうね。本やへ行かなきゃ行けないのよね。
週刊誌と新聞じゃ駄目ね。電車のお供に文庫本。
Commented by MM at 2012-01-17 22:03 x
今日、本屋にいったら ヒトトヨウのエッセイが出てました

なんか面白い本読みたいなぁ、↑読んでみようかしら?
Commented by wenniao at 2012-01-17 23:09
masshy85さん
 全然読めてないんですよ、本。今年はもっと集中して読みたいと思っているんですが・・・(^^ゞ
Commented by wenniao at 2012-01-17 23:11
MMさん
 ヒトトヨウのエッセイかぁ!ちと興味ある。
本もあたりはずれあるからね。この本あっという間に読めますよ。会った時またお勧め本紹介して下さいませ。
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