「エコノミカル・パレス」 角田光代 著

 今週は、隕石は落下するわ(北朝鮮のミサイル基地に落ちればよかったのに)、リゾート地グアムであんな悲惨な無差別殺戮が起きるわ・・・ホント、何が起こるかわからない世の中ですね。無事週末が迎えられるって案外かなりの幸せ。4月には村上春樹新刊発売、のニュース。それまでは死ねません。

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 好きな角田さんの本、だけどちょっと微妙でした。
夢を追い求めての30代フリーター同士のカップル。毎日の生活にカツカツでありながら、まだぼよよんと将来を曖昧にしつつ、同棲を続けている。
 あまり共感はできないけど、実際現実にいるのだろうなぁ、今は。
お金がないない、とわかっているのにデートの洋服をポンと払ってしまったり、高いコンビニで食材を買ってしまったり。あればあるで遣ってしまうんだよね。なんとかなると思ってるから。

 昔に比べて職業の選択肢が増えた分、追い求めた将来がうまく軌道に乗らなかったり、道にそれてしまうと、そのままいくしかなくなってしまうのか。
 それでもさすがに女性の方がたくましい。別に同居の男を養おうと思っているわけではないのに、仕事をどんどん掛け持ちし、割のいい水商売すら楽しめてしまう。預金額が増えるとともに、自分はどんどん「落ちて」いってる。

 窓からみえる公園にすむ「はしもっちゃん」(ホームレス)をとても気にしているが、実際家があるかないかの違いであり、いつでもホームレスに転落する可能性があるわけです。

 前に読んだ村上龍さんの本にも、ホームレスという立場に脅え、それだけはなりたくないと思っている中年男性が描かれているけれど、今や、全くの他人事でもない時代なのかも。

 同棲相手のいう「タマシイのある仕事」、みんなそんな仕事してるのかな・・・
彼の求める仕事など探していたら一生終わってしまいそうだ。人間かなりいろんなことに日々妥協して悩んで、働いてお金を稼いで、なんとかお家という屋根の下で生活しているんだよね、って改めておもった一冊。
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by wenniao | 2013-02-16 14:25 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)
Commented by masshy85 at 2013-02-16 23:35
ヤマハの先生もこれだけで生活していくのは大変よね。
若い先生達、特に自活している人達は、早く帰って来い、って言われているみたい。
私たちの時代はそれでも恵まれていたから。
パラサイトしているから、やっていけているけれどね。
好きな事を仕事にしているけれど、音楽愛好者と言われる人達の方がよほど、聴いているし、知っていると言う矛盾ってない?
Commented by wenniao at 2013-02-18 11:16
masshy85さん
確かに・・・jetの先生達もダンナのお給料あっての生活ですね。独身の先生はみな別の仕事持ってますしね。一人暮らしはまず無理です。家があってこそ。
おっしゃるとおり、愛好家の方々の方がずっと詳しいかもしれませんね。仕事になっちゃうと余計な雑事に時間とられます(-_-;)
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