「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」 ほか 夏石鈴子著「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」 夏石鈴子 著 タイトル通りの、「ごく普通にいるような奥さま」たちの逆襲の話です(笑)。 世の中の「奥様」だったら、絶対膝を打って「その通りっ!!」と声にしたくなるような短編8作。 逆に「だんなさん」たちに読んでほしいですね、ほんと。たぶん、妻が日ごろ何を考えているのかなんて何一つ気にはしていない人が多いと思う。それで突然爆発されるわけだけど今に始まったことじゃないんだぞ、と。 いろんなエピソードが出てきますが私は「天城越え奥さま」が面白かった。人生いろいろ、である。 自分の子供が好き、というのは一般的イケンだけど、好きじゃない場合もあるわけで。 好きで結婚したのは夫、だがその親が好きとは限らないわけで。 毎日家事に仕事にくたくたなのに「一家の太陽」でいなくてはならないという苦悩もあるわけで。 それでも「にっぽんの奥さま」たちはふんばって頑張っているんだねぇ。エライ、んですよ(笑)。 もし私が主人公になるのだったら、まぁ・・・「ことり奥さま」でしょか(^.^)。 「きのうと同じに見えるけど」 夏石静子 著 これは24歳「あおばさん」を主人公とする第2作目、だったようです。 でも話は通じてます。働きながらイラストレーターを目指す女の子目線のお話で、心象心理が実に面白い。わかばさんの周りの人たちの話に加わっているような錯覚を起こします。 毎日同じようなことの繰り返しで、たんたんと月日だけが過ぎていくようで、実はちょっとずつ自分も周りも変わっているんだね。人って基本変化しない生活の方が安心できると思う。でもそれではちっとも前には進まないから、少しずつでも受け止めていかなくてはいけないね。本当はその変化を楽しむくらいになりたいものだけど・・・年々厳しいですケド(-_-;) 今回ふと手にとった作家さんだけど年齢的にも近いので共感するところが多くて面白かったです。
by wenniao
| 2013-03-31 22:59
| こんな本読んだ(Book)
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