「千日のマリア」 小池真理子 著

f0067385_1024683.jpg

 大好きな小池真理子さんの8編はいった短編集。
期待を裏切らない、どの作品もとてもよかったです!

 「常夜」では別れた夫が末期がんとなり、念願の白文鳥を最期のお供にしていた話、文鳥好きにはぐっときます。
「凪の光」でも庭にキセキレイが巣をつくる話が出てきて、心配する様子がよくわかります。話の筋とは違うんですけどね(^.^)
「修羅のあとさき」、怖っ。結婚前ただつきあってタイミングとか人との出会いとかで別れてしまった相手。人によってはとうに忘れているくらいの存在だけれど、人にはいろいろ複雑な思いがある。

 主人公たちはみなある程度の年齢で、人生の後半を生きている人たち。
若い世代のエネルギッシュな生活でもなく夢にあふれているわけではない、諦観の域にあります。
世の中思うように行かないということをすでにわかっている。心に闇をかかえていたり、人には言えない人生を歩んでいたり・・・でも魅力的に見える登場人物たち。
 小池さんの作品は何気なく書いているようで奥が深い。
[PR]
by wenniao | 2015-10-05 10:05 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
<< よくできているお肌診断結果 「だれかの木琴」 井上荒野 著 >>