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「綴られる愛人」 井上 荒野 著

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 カーテンの向こうにうっすらみえる蜘蛛。いいですねぇこの装丁。
面白くて一気読みしました。内容は書かない方がよろしいかと。

 「綴り人の会」という相手の素性がわからないが文通相手を紹介し結びつけるという機関をとおして知り合った2人。
匿名性があるおかげで、自分を偽って文通を続ける。最初は軽い気持ちだったがそのうちどんどんのめり込むようになり挙句には・・・。
2人の書簡のやりとりが熱が入ってくると読むほうも前のめりに。とてもはまる小説でした。

 昔文通が趣味だったので(笑)懐かしく面白かったです。いくらでも偽ることができるんですよね。でも便箋とか文字の雰囲気とか、いろんな状況から相手を想像するのってネット社会では味わえない事。
この「綴り人の会」のシステム、いいな。あったら入会したいくらい。変な意味ではありません。たまには手書きの手紙が受け取りたい(^.^)

 これ映画化になったら面白い。凛子は真木よう子、クモオは菅田 将暉、凛子の夫は東出昌大でおねがい。



by wenniao | 2017-06-22 22:04 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
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