「古井戸」(老井)
今更、という感もある中国映画の名作。中国語Jの紹介記事を読んで
「確か、もってたな・・・」と思い出してやっと見ました。日本語字幕なしなので、方言がおおくてわっかりにくい!けれど作品自体の内容はわかりやすいものでした。 山西省山間部の農村の話し。極度の水不足にもう何年も苦労している。井戸を掘っても掘っても水が出ない。その危険な作業中に何人も死者が出る、でも堀続けなければならない。 今の日本のように蛇口ひねれば水が出る、の状況では考えられないほどの不便さ。遠くからタンクに水を入れて配給、みんな天秤棒に大きなバケツをぶら下げて水を運ぶ、雪が降れば「店からの恵み」と言わんばかりにありとあらゆる入れ物に雪を入れる・・・人間には本当に「水」が大切なんだと、しみじみ考えさせられます。 1980年代のお話なので、今の中国とは事情が違うと思いますが、それでもいまだに「水不足」は深刻な問題のようです。映画ではもちろん人力で掘っていましたが、実際はもっと水源は深いところにあって機械を使わないととてもそこまで行き着けない、という話。 「あの子を探して」でもそう思ったけど、物質的に満たされすぎている今、貴重な物資、資源を大切に使っていく姿勢というのは見直すべきだな~とつくづく戒められる気分です。 「井戸」・・・このお話はとにかくも「井戸」を掘るというストーリーで一貫しています。 昔日本でも「穴に落ちたら名前を変えろ」というくらい、地面に向いた穴というのは「黄泉」に近いと思われていました。また私の好きな村上春樹の小説でも「井戸」はよく出てくるアイテムでもあります。「井戸」=「イド」、つまり人間精神の原始的な場所、ということでよく登場するらしいですが、たまたま日本語の「イド」と発音が同じということもあるでしょうが、なにか神秘的な感じがするのは私だけでしょうか。 今回の映画「古井戸」でも落盤で仲間が死に、引き裂かれた恋人二人が井戸に取り残されるシーンがありましたが、やはりここでも「隔絶された別世界」で「押さえられていた感情」が解き放たれた感がありました。・・・読み過ぎ? ころっと変わりますが(笑)夜、「UDON」を放送していたので見ました。 なかなかの感動作品でした。日本の「Feeld of dreams」みたい。 「この映画をみると絶対うどんが食べたくなる!」といういろんな人の評判通り、本当に夜中にお腹がすきました~無性に丸亀製麺の「とろたまうどん」が食べたくなりましたっ!(よくフードコートにあるお店です)いつも混んでいるお店だけど今日あたり、更に混むんでない??
by wenniao
| 2008-03-16 10:16
| 中華系ドラマ映画(C-Movie)
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