カテゴリ:こんな本読んだ(Book)( 204 )

「自分のアタマで考えよう」 ちきりん 著

 
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最近好きで読んでいる「ちきりん」さんの本。
目からウロコ的な発想ができる人だなぁ!って感心していますが、この本は感心してないで自分でも考えましょう、という提案書です。

 そう言われてみると、一日の生活の中で「考えている時間」ってどのくらいあるもんなんだろう?
いろんな仕事はルーティンワークになってしまって、実はあまり考えていないと思います。
中学や高校でこういう授業があったら日本も少しは変わるのかも?

ある社会問題について考えられる事をもれなくすべて書き出せ!というミッションがありますが、そんなことまで!という発想あり。うわーなかなか出てこない。やはり頭が固いというか、概念にとらわれ過ぎというか、既存の情報に翻弄され過ぎ、と反省します。

 柔軟に物事を考える人になりたい!そして物事をもっと深く知らなくてはダメだと思い知らされました。
上っ面の情報だけ聞いて「おっけ!」と思っちゃいけないわけで。忙しいとついつい「見出しだけ」なんてのもあるし、ほんと反省します。

ちきりんさん、ブログも人気らしいです!
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

 

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by wenniao | 2017-09-15 15:56 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)

「無貌の神」 恒川光太郎 著

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 ホラー、というジャンルになるのかどうか。幻想的で独特な世界観の短編6編です。
以前この作者の他の作品を読んだのですが、理解不能で・・・わからなかった。今回は短編だったせいか、面白く読めました。

 「青天狗の乱」
昔伊豆の島々は流刑の地だったんですね。そう思うといろんな悲惨な思いが地にしみついている場所なのか。

「死神と旅する女」
ぞくっとするファンタジー。時空を超えて殺戮を繰り返す小さい女の子とサポートをする時影という男。(後はネタばれで)

「カイムルとラートリー」
好き、こういう幻想的な作品!珍獣で実は恐ろしい黒い獣、でも人に飼われて会話もできるカイムル、とその飼い主で千里眼の持ち主ラートリーのお話。想像力をかきたてられます。


ネタばれ
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by wenniao | 2017-09-14 10:23 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「となりのセレブたち」 篠田節子 著

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短編小説5編。どれも面白かった、さすが篠田節子さんっ!

「トマトマジック」
そうよね。ドライトマトってなんだか得体が知れない感じ(笑)。
外面を取り繕っていてもその実何を考えているのか・・・・

「蒼猫のいる家」
猫ぎらいな仕事を持つ妻。どんどん家庭から排除されていく様子が怖い。
そして不思議な猫との関係性が面白い!

「ヒーラー」
あ~いそう、ありそう、そしてビジネスチャンスとくらいつく人間たち。
怖いけど、実はにたような事は既に起こっているような気も。

「人格再編」
これからの高齢化社会、頑固で手に負えない老人たちの存在が人口でいけば増えていくわけです。
近未来的な話ですが、なかなか切実なはなし。

「クラウディア」
将来絶望状態なダメダメ男と犬との不思議な放浪?のお話。
人生、どう転がるかわからないけど、相手との関係をうまく利用して生きていける生命力って大事。

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by wenniao | 2017-08-01 11:08 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「綴られる愛人」 井上 荒野 著

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 カーテンの向こうにうっすらみえる蜘蛛。いいですねぇこの装丁。
面白くて一気読みしました。内容は書かない方がよろしいかと。

 「綴り人の会」という相手の素性がわからないが文通相手を紹介し結びつけるという機関をとおして知り合った2人。
匿名性があるおかげで、自分を偽って文通を続ける。最初は軽い気持ちだったがそのうちどんどんのめり込むようになり挙句には・・・。
2人の書簡のやりとりが熱が入ってくると読むほうも前のめりに。とてもはまる小説でした。

 昔文通が趣味だったので(笑)懐かしく面白かったです。いくらでも偽ることができるんですよね。でも便箋とか文字の雰囲気とか、いろんな状況から相手を想像するのってネット社会では味わえない事。
この「綴り人の会」のシステム、いいな。あったら入会したいくらい。変な意味ではありません。たまには手書きの手紙が受け取りたい(^.^)

 これ映画化になったら面白い。凛子は真木よう子、クモオは菅田 将暉、凛子の夫は東出昌大でおねがい。



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by wenniao | 2017-06-22 22:04 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「彼女に関する十二章」「お金原論」

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「彼女に関する十二章」 中島京子 著

 私と同じくらいの女性宇藤聖子が主人公。
実はこの中の章はいまから60年前のベストセラー、伊藤整の「女性に関する十二章」にシンクロしている。
勤め先で一時出向したNPOにいる無報酬でいろんなものを直しては重宝がられる男性、子供の頃わけあって同居していた男の子の子供に会うことになったり。あまりにももてなそうな息子が急に女の子を連れてくるが思い描く「彼女」とはほど遠かったり・・・。日々いろんなことが起こり、そして対応していくのってホントに大変。自分らしく生きるとはどういうことか。ときどき60年前の言葉に気がつかされたりする。
 この伊藤整の本がとにかく気になる。もちろん時代特有の考え方の変化はありそうだけど、人間の本質は変わってないのではないかな。「婦人公論」のエッセイで映画化もされたそうです。
https://koten.sk46.com/sakuhin/josei12.html


「お金原論」 泉 正人 著

 サブタイトルは「30代で知っておきたい『お金の知性』の高め方。
読むのがかなり遅いじゃん!と思いつつ、読んでみました。
日本人はお金が大事なのを知っていながらあえてあまり口に出さない民族。学校でも教えてくれないのに、どうやって付き合っていけばいいのか。
例えも詳しくて、わかりやすい。お金の教養STAGEを挙げていくという発想もなかなか理解できる。
 最近中学に上がったお子さんを持つパートお母さんが「(内申のために)学校の書類提出をちゃんとださないと」といっていたけど、これも信用の積み重ね、と考えれば納得できる。
 この本は再度読んでみようと。(30代じゃないけど・・・)

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by wenniao | 2017-06-19 22:42 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「橋を渡る」「帰郷」

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「橋を渡る」吉田修一 著

 春夏秋、と個々の話と思いきや、なんと冬でっ、です。そうくるか!
読む方がいるといけないので書けませんが、なかなか面白いです。
時事ネタをからめてくるので、読むならまだ記憶にある早いうち、
しかも一気読みをお勧めします。
将来・・・本の通りになったら私たちはホッとできるのだろうか。

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「帰郷」 浅田次郎 著

 浅田次郎さんらしいなという一冊。
戦争体験、忘れてはいけない事とわかってはいるのですが、読書=気晴らし、という観点からするとしり込みしてしまいます。
でもやっぱりときどきは思い出さないといけないですね。しみじみ思いました。
戦地での話とは限らず、戦争体験というわけでもなく、でもしっかりとあの戦争を踏まえて書かれている小説6編。
一般の人が戦争に駆り出されたんだものね・・・軍人でもないのに。当時の人は精神力が半端なかったですね。
本当に理不尽な時代だった。それにくらべれば今はなんて幸せなのでしょう。文句いっちゃダメですね。


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by wenniao | 2017-05-15 00:10 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「鳥肌が」「盛り塩のある家」

大好きな歌人、穂村弘さんの本。
表紙がぶつぶつしてるし、本のしおりも3本だし、閉じ目も変わってるし、装丁も気を抜いていない1冊。
日常の中での一瞬の鳥肌ものはなし、とても面白かったです。
特に凍った通帳ザクザクは、ほんと怖っ。

 その中で紹介されていたのでもう1冊読んでみました。こっちは現代版怖い怪談。
インタビューして作者が聞いた話のようですが、定かではありません。
ただ、いろんな「怖」はなしがあり、バラエティに富んでいます。夜読むのはマジ怖い(-_-)

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by wenniao | 2017-04-09 23:09 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「我々の恋愛」 いとうせいこう 著

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 いとうせいこうさん、といえばNHKのベランダーが好きでTVはよく観ていました、が、今回はなんと結構な大作です。新聞評が面白そうだったので挑戦してみました。

 なかなか構成が変わってます。「20世紀を振り返る15カ国会議」で日本の普通の男女2人の恋愛について、8人のメンバーがリサーチをして発表するという形式。それに加え、もう1組、老年期に入った年齢の2人の時代を経た再会に向けたメール、手紙の書簡(一人は日本人、もう一人はトルコの詩人)を絡めています。
一気に読まないとわけがわからなくなります~。
 学術論文的な、いわば客観的な視線もまじり、普通の若い男女の恋愛プロセスが書かれていくのです。

 主人公の華島徹は「あらはばきランド」という大きな遊園地の「レイン・レイン」という施設に勤めている。
世界各国の雨を経験できるというアトラクション。砂漠の雨、熱帯雨林の雨、「嵐が丘」の雨、など。
すごく面白そうなアトラクションなんですねぇ。コアなファンがつくのもわかる。
 一方の遠野美加は酵母研究からパン製造の会社に就職。間違い電話から2人は接近します。

 そうです!昔携帯などなかった頃の恋愛模様が展開されます。間違い電話、すれ違い、家電で連絡をとる諸々の問題点。声もださず、ピッの回数で返事をするとこなんて、にくいです。
 この本、厚いのですが、半分読んでもまだ進展してないし、女性の電話番号さえまだつかめてない(笑)。なかなかじれったい展開。
 今の世の中、すぐにメール交換、SNSぽち、ですからね。

 20世紀と21世紀の恋愛にいたる方法は本当に激変したんだなぁ~としみじみと思います。

 そしてなんといっても・・・印象深いのは・・・カイコです!!
美和の母親が没頭するカイコの養殖についてのくだりは、何度も読み返してしまいました。衝撃です。
天の虫、と書く、あのカイコ。いままでこの虫についてあまり考えた事はなかったけど、やはり天皇家とも深くかかわっているだけあって、半端な生き物ではありませんね。
 目からウロコ、でした。
「シルク」という映画を2度ほど観た事があります。シルクロードを通ってこの魅惑の虫の卵をはるばる買い求めに来るヨーロッパの商人。それほど魔性を秘めた虫、いや虫、といっていいのかどうか?

 何故作者はここにかなりの焦点をあてたのか。
世の中ツールが代わり、人との関係性を作るプロセスは変わっていくけれど、恋愛する心の動きなどは基本変わらない。そしてカイコと人間の関係は何千年もずっと不変であるということでしょうか。
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by wenniao | 2016-10-13 10:32 | こんな本読んだ(Book) | Comments(4)

「冬の光」 篠田節子 著

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 定年後、四国のお遍路に行ったその帰り、フェリーで自殺した父。
生前は企業戦士で、挙句に長期にわたり浮気をしていた父。
 残された妻と娘二人はどうもこの死についてもやもやした感情を持っている。
そこで身軽な次女が会社の休みを利用して、父のメモをたどって四国へ。なぜ父は自殺をしたのか?
 
 この展開、面白くないはずがないですね。よみごたえありました。一気読み。
いつも思うのだけど篠田さんの作品は是非男性(特に中高年)に読んでほしいものです。
思うようには行かない人生、それぞれみんなある程度虚無感を抱えているのでは。
 でも50代以降、自分の人生の着地点を見つけていかなくては、ね。

以下ネタばれです
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by wenniao | 2016-10-02 16:05 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)

「あの家に暮らす四人の女」 三浦しをん 著

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 古い洋館に住む母親と刺繍を生業とする娘。その生徒と友達。
不思議な関係の4人が暮らす生活とはどんなもの?
 現代版「細雪」と言われていますが、そこはさすがに三浦さん、軽快なタッチで最後まで読ませてくれます。
思わずニヤッとする文章が多くて面白い。
ある個所は現実的、ある個所はファンタジー・・・読んでみたらわかります。
 
 4人は家の中でいろんな出来事に出くわし、そして空からはいろんなものが見守っている。
3次元的な不思議なお話。
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by wenniao | 2016-09-01 21:37 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)