カテゴリ:こんな本読んだ(Book)( 205 )

「あの家に暮らす四人の女」 三浦しをん 著

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 古い洋館に住む母親と刺繍を生業とする娘。その生徒と友達。
不思議な関係の4人が暮らす生活とはどんなもの?
 現代版「細雪」と言われていますが、そこはさすがに三浦さん、軽快なタッチで最後まで読ませてくれます。
思わずニヤッとする文章が多くて面白い。
ある個所は現実的、ある個所はファンタジー・・・読んでみたらわかります。
 
 4人は家の中でいろんな出来事に出くわし、そして空からはいろんなものが見守っている。
3次元的な不思議なお話。
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by wenniao | 2016-09-01 21:37 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「流」 東山彰良 著

 
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 このお盆は特にどこも行かず。友達のSNSアップのあちこち旅行したの写真をみていいな~!と行った気になっておしまいでした(-_-)
 台湾に行った時に友達に勧められたこの本、長編だったので本腰入れないと読めないなと思ってこの時期に一気読みしました。直木賞受賞。又吉さんの「火花」に注目が集まりすぎて私もすっかりこの作品見落としてました(^_^;)幼いころ作者は台湾に住んでいたそうです。

 台北の迪化街が舞台。なんと泊まったホテルのすぐ近くだったんだ。情景がすぐに浮かびます。
非業な死を迎えた祖父のルーツを探る青年の話。2世代前は台湾は共産党VS国民党、もしくは対日本、などいろんな争いが勃発していました。そんな時代を生き抜いた祖父に思いをはせる主人公。
祖父の殺人事件はずっと軸としてあるにしろ中心ではなく、彼自身の青春物語でもあり、ミステリアス(ある意味ファンタジー?)な話もあり、ジャンルのくくりなく最後まで読ませるところ、面白かったです!
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by wenniao | 2016-08-17 10:58 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「たそがれどきに見つけたもの」 朝倉かすみ 著

 
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 短編6編。
朝倉かすみさん、話の展開がとてもうまい!と思う作家さんのひとり。
 とくに「その日、その夜」は面白かったです。
年代もほぼ同じなので共感できることが多い。最近髪の毛が真っ白な写真をよくお見かけするのですが、やっぱりこの年代だからですかねぇ。
人生80年として四季にたとえて4つに割る。考えた事がなかったけど、あ~、思いっきり秋、しかも晩秋(^_^;)

 自分ではこうありたいと思っていて、それなりに生活していて。
 人もこの人はこういう人なんだ、と外見や生活態度からそう思い込んでいて。
でもその実全く違っていたり、また自分の思惑とは外れて見られていたり。
人間って多かれ少なかれそうですよね・・・
なかなか素の自分をさらけ出す、もしくは素の人間を受け入れる、というのは難しいのかもしれません。
 
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by wenniao | 2016-08-10 11:05 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「メメント・モリ」 原田宗典 著

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 原田さんの本は以前とても気楽に読めて面白かったので何気に借りたのですが、かなり久しぶりの著書だったようで。

・・・知らなかった。大麻所持で逮捕され、躁鬱病にも悩まされていたとは。

 構成もあるのかないのか、よくわからず、頭の中のものを次々に書き散らかした感じだけど、作者の言わんとするところはわからなくもない。
 鬱状態の話、なったことはないけど、ああ、こんな風になるのだなぁとリアルに伝わってきました。ちょっとぞくっとするシーンがときどきひょっこり出てきて、これホントの話?と思うと怖い。
こんな世の中、周りに鬱気味の方も多いので・・・理解したいですね。中高年鬱には気をつけないと。

 メメント・モリ(死を思え)、は私も好きな言葉。
幼いころに父を亡くしたので、子供のころから根底にあります、こういう思い。
「一寸先は闇」、人間何が先に待ち構えているかわからない。
地震、事故、変な犯罪・・・今年は特に多い気が。
一日一日を大切に。
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by wenniao | 2016-06-01 23:24 | こんな本読んだ(Book) | Comments(6)

「おいしい中国」「そう書いてあった」

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「おいしい中国」 ヤンイー(楊逸)著

 作者の子供時代、娘時代の食べ物にまつわるエッセイ。
文革時代を乗り越えた作者。食べ物にありつくにも大変な時代。
今の飽食天国日本の私たちからは想像もできない生活です。食べたいもの食べたくないもの盛りだくさん!(笑)
当時は限りのある食べ物を大切に大切に食べていたんだなぁとしみじみ思います。お母さん、エライ。
今なんて、買ってきてはそのまま忘れて賞味期限がっ!という状況にしょっちゅうなるので、もっとひとつひとつの食材を大事にしないといけないなぁと反省します。

「そう書いてあった」 益田ミリ 著

 エッセイ集です。ほんわかした文章、作者の人柄がでてますよね~。実に読みやすくて面白い!
なんか気持ちわかるな~、という個所がちらほらあってキュンキュン共感しちゃいました。
カフェでくつろぎたい時に読みたいタイプの本です。
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by wenniao | 2016-04-26 23:00 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「モンローが死んだ日」 小池真理子 著

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 軽井沢にほど近い「花折」という場所でひっそりと生活している鏡子。
夫を病気で亡くし、その後仕事を探して見つけたある小説家の記念館の受付をしている。
夫を亡くした喪失感からか、更年期だからか。気分が不安定になり、友人が勧めたクリニックを受診する。
そこで出会った医師高橋。最初は医者と患者、だったのだが。

 この本はあらすじは書けません!!
 最初はゆっくりと話が流れていき、中盤からどんどん加速して一気読み(^.^)
面白かったです。かなり主人公に共感して読んでました。私がその立場でも、気になるから同じことしたかもしれないな・・・。
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by wenniao | 2016-03-27 22:40 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「週末のフール」 伊坂幸太郎 著

 
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 いろんな作品が映画化もされる人気作家さんの作品。
設定がかなり変わっています。
「8年後、小惑星が地球にぶつかり人類が消滅する」という正式発表があり、人々がパニック、自暴自棄になったり、殺人強奪事件やら自殺やら・・・というひと山こえて、5年たち小康状態になった仙台のとある団地の人々のお話です。
 ある意味「生き残って」いる彼ら。
もう数年で自分の命、その他何もかもを失うかもしれないという今、何をすべきか、何をしないべきか。

 「自分だけ余命何年」というお話は結構ありますが、大胆にも「地球が消滅」ときた日にゃ、一体人はどういう行動にでるんでしょうか。けっこう時間が何年もあるわけです。

 それでも子供を産む決意をした夫婦。
家の屋上に大きな「やぐら」を作って、最後まで生き延びてやるぞというおっちゃん
世の中の事はおいておいて、とにかく体を鍛えて闘いの望むボクサー。
家族の恨みはこの手で死ぬ前に晴らさないと、と事件を起こす兄弟・・・。

 さあ、あなただったらどうしますか?何もかもが消滅するまであと3年です。
勉強したって仕事したって、命は3年。年金ももらえません(笑)
会うべき人にあって、やるべきことをやって、悔いのないように最期をむかえる。
その最後はなにしろ未曾有の恐ろしい状況なわけで。そんな絵に描いたように、まっとうに生きられるでしょうか?
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by wenniao | 2016-02-10 21:23 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)

「ワン・モア」 桜木紫乃 著

 
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 パート仲間Oさんとは読書の趣味が似ていて、読んでみる?とお借りしました。
桜木さんの本は好きで何冊か読んでいるけど、「北海道舞台」「チェーン的に人間関係がつながっている」というパターンが多い。だからしばらく間があくと、この登場人物はどこかででてきたっけ??と記憶をたどらないといけません。一気読みがお勧めです。

 医療事故により島の診療所に飛ばされた医師の柿崎美和が友人医師滝澤鈴音が癌におかされ、医院を引き継ぐことになる。島で関係のあった若い漁師、その妻、鈴音の別れた夫、2人の学生時代の友人、など取り巻く人間関係のもつれが興味深い1冊。 
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by wenniao | 2016-01-29 11:04 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)

「月と雷」 角田光代 著

 
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 根なし草のように男について行ってはそこに住みだす母、そして息子の智。そしてまたふらっと他の場所へとすみかを変えていく。そのことに特に疑問を抱かない人生。
 来られた方は結構人生変えられているという事も考えずに。

 智はモテるタイプの男だが、実際結婚してちゃんと家庭を築いていけない基本的な素質が欠けている。結婚しようとするとそのことを相手の女性に見抜かれ去られるパターン。ある時昔一緒に住んでいた同世代の女の子泰子の事を思い出し、探し出してごろごろするようになる。泰子には婚約者がいたのだが、彼女にも同じような素質があり、まともに結婚生活ができるかどうか漠然と不安を抱えていて、とうとう現実的になろうという時に一番夫には向いていない智が現れてしまう。

 智の母親、直子はあるがままを受け入れ流されることに抵抗もせず、何も残らないことに不満はなく。
ある意味生き方としては卓越している気もします。普通、途中であがきますから(笑)
 そして知らず知らずのうちに、人生はいろんな波紋をよび、よばれ、うねって進んでいく。狂わされるものあり、より素晴らしものになることもままあり。それをひとは「縁」と呼ぶのでしょうね。
 
 自分が意図する方向ではないうねりに呑まれていく感じ、怖いけどわかる気がします。
自分一人ではどうしようもできないこともある。そういうときはこの母親のように、人の事は考えずに身を任せて生きられたら楽でしょうねぇ(^.^)
  
 
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by wenniao | 2016-01-17 10:34 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)

「中島ハルコの恋愛相談室」 林真理子 著

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いや~なんだろ、この本、変わっていて面白かった。

中島ハルコ、52歳。あつかましく自己主張が強い、でもそれだけの実績がある女性。
大物と付き合いがあり、自腹で食事をしたことがない。コネクションが広いからいざというときかなり頼りになる。おかげでいろんな相談事が舞い込んできて、それを一刀両断していくのだ。
相談ごとは恋愛だけではない。ハルコ自身は意外に普通だったりしてそこがまた妙でよかった。

友達として付き合うのはむずかしいけど、知り合いにいたらすごくたよりにしてしまいそうな(笑)続編期待。
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by wenniao | 2016-01-14 23:27 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)