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「1Q84」book3

 1Q84 BOOK 3

 発売日に手元に届き、やっと読み終わりました。
というのも、book1、2のおさらいを「ざっと」しようと思ったのに、
いざ読み始めたらどこも飛ばし読みができず、ついつい読みふけり、
book3に入ったと思ったら、仕事疲れにより夜は睡魔に襲われ。
細切れに読むことだけはやめたかったので、まとまった時間を確保
しなくては、で、やっと完読しました。

 ひとことでいったら、おもしろかったです!
これから読む人には絶対内容は話せないわ・・・。

今までの作品の中では私的に一番読みやすかったと思う。
話もわかりやすいし、主人公の天吾と青豆が本当によくかかれていて
共感もできる。登場人物が十分に個性的で、どんな人が読んでも
イメージがしやすい。
千葉県民としては、知っている地名(市川、千倉、東京各所の地名などなど)
がでてくるために親近感もわきます。
NHKの集金人をしていたお父さんが出てきますが、これってNHK的には
どう受け止めるのかな・・・ちょっとせつない話。
やはり村上さん自身お父様を亡くされたということが作品に大きく影響を
与えているように思います。
各作品に必ずと言っていいほど「中国」が出てくるのも。

 今回も読み手によって、本当にいろいろ思いをはせる作品。

 「上手にできること」を地味にまじめにやっていこう、

 それが私的な感想です。「アタシは何が上手にできるのか」
いままであまり考えたことがなかったかなぁ。

 村上春樹氏の作品は一応は全部読みますが、好きなものともう一回で
いいや的な作品にわかれる私。
好きな作品は何度でも読む。そのたびに楽しめます。
正直「海辺のカフカ」とか「ねじまき鳥」などは1回読めばそれでいい感じです。
「ノルウェイの森」も何回か読みましたが、そう好きかといわれると
そうでもない・・・でもこの「1Q84」はこれからたぶん何回か読むことに
なるでしょう。
 今回のbook3が10-12月。前2作が4-6月、7-9月、だから・・・
book4/1-3月が今後は出るのでしょうねぇ・・・でも
多くの人が言っているように、これで終わりでもいいなぁと思います。
だって・・・だってなんだもん。(言いたいけど言えない)
 
 本のテーマ曲はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。この本で初めて知りました。


by wenniao | 2010-04-28 09:32 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
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