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やっぱり好き好き穂村弘さんっ

 前にも一度書いたことがあるんですが、歌人、穂村弘さんのファンです!
年齢も近いので子供の頃の話だと空気感がほんと「同じ」だなと思うし、いつもながらのヘタレ感というか、世の中への恐れ感というかが、共感できるんです。詠まれる短歌は自由でいて心にすっと入ってくるも多いし、興味のある方です、ほんと。

「整形前夜」は比較的新しいエッセイ集。(ご結婚されてますもんね)
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「僕の読者はどこにいる?会ったことがない」というけど、サイン会があれば仕事さぼってでも飛んでいきたいです!
 いろんな雑誌の掲載されたエッセイをまとめたもの。歌人さんなので、一字一句、テンポも考えていらっしゃるのでしょう。文章も面白いんです。
 男性って変なプライドをお持ちの方が多いから(私の考え)、あまり自分の弱みを見せないものだと思いますが、この方はそのマイナス要因を暴露することが多い方で(笑)。そこがまた共感をよぶのかもしれません。みんな、けっこうオドオドして生きているものだもん。

 私はよく音楽や芸術に触れたいと思いますが・・・つまり「感性を磨く」という行為。穂村さんいわく、「感性が豊か」=「心の闇が豊か」ってことだろうと。人間は直感でわかっているけど、体よくこのふたつを使い分けているのだろうと。
 
 いや~実に、そうなのかもしれません。
心の闇も豊かになっている・・・といわれたらそうかも。

「世界中が夕焼け」は穂村さんの作品を他の歌人の方が「よみとき」、またそれをふまえて穂村さんが感想をのべるというもの。
「短歌ください」はテーマ別に応募してきた一般の短歌の投稿に穂村さんが一言つけくわえているもの。
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 五・七・五・七・七、の言葉のなかで表現を凝縮する面白さと難しさ。
そして日本語の美しさを改めて感じます。日本語ってその「言葉」を漢字にするか、ひらがなにするか、カタカナにするかで全然ニュアンスが違ってくる。句読点のつけかたや、「」のつけかたも。
読み手によってとらえ方も色々、という独特の世界。
吟味に吟味をかさねて一句作り出す作業ってすごいなと思います。

 短い文章ならよく書くよね、ほら、メール。そして「つぶやき」(twitterとか)の数々。
いちいち気にしてたら、とととっと打てないってことも事実。

 でもね、やっぱりここぞという時には慎重になりたい。
 今世の中、こういうツールでつながっている人が多いし、実際メールって・・・意外にその人の性格が出てるもんです(怖っ)。
 そう改めて気付かせてくれる穂村さんに感謝。

  「こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにありはしないよ」 穂村弘  
 
by wenniao | 2012-11-20 22:30 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
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