「紙の月」 角田光代 著
いや~・・・暑い(>_<) 梅雨明けからこれしか言えない(笑)。
1時から仕事の私、身支度するのが超おっくう。炎天下に自転車こいで出勤する日々。 でも母(70代後半)はこの猛暑でも畑仕事を1日してる時があるんです。「昔の人」(!)の体力は半端ない。 さて・・・。 読んだのは「紙の月」。本の内容を全く知らないで読みましたが、ほほ~こういう話だったんだ。 「経済観念」とか「お金の価値観」、こういうことを小説の題材にするのは珍しい。 41歳の銀行外交員の女性が、顧客のお金を着服していく過程、彼女をとりまく人間の金銭感覚を織りなしています。すごく、わかる、気が。 だいたい「銀行のお金を横領」する女性の陰には男、あり、と言われていますが、今回もそう。 最初は「横領しよう」と思ったわけではなく「ちょっと借りた」という感覚からエスカレートしていく心境は、なんかわかるなと思ってしまいます。 特に銀行などは扱う金額のケタが違うから、マヒしていくのでしょうね。 そしてそんな彼女に「おごられる」ことがだんだん普通になっていく男。育児のストレス、夫への不満、からカード使用がエスカレートしていく主婦、専業主婦の妻を「養っている」意識の強い夫、など、「自分とは違う人」ではなく、一歩間違ったらはまってしまうかもしれないという怖さを感じます。 私はクレジットカードのポイントを集めるのに、使えるところは必ずカード払いなので、やっぱり買い物とか気が大きくなっちゃうところはある。最近は電子マネーが使えるところも多いし、見えないところでお金が動いている感覚、忘れちゃいけないと思う。 他人のお金遣い、って全く気にならないとは言えませんよね? 「おごってくれる」=「その人の稼ぎを自分に使わせてくれている」感覚をつい忘れますよね? たかがお金、されどお金、その割には日本人お金の話を避けて通ってますよね? 昔、某証券会社で100万おろすところ、1万円の束が2つ来たことがあります。 そして実は同じ会社で母もそういうことがあったそうです。もちろん「?」なのでその場でお返ししましたが、黙って持っていったらどうなったのだか? 現在は窓口でお金のやりとりをするところはほぼなくなったようですね。やっぱり「0」の多い職場にいると金銭感覚がおかしくなるんだろうと思います。 人間の感覚って、慣れていくと麻痺していくもので。そこが怖いなと改めて自覚しました。
by wenniao
| 2013-07-10 09:54
| こんな本読んだ(Book)
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Comments(2)
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