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「蚊がいる」 穂村 弘 著

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 相変わらず穂村さん大好きっ!です。この表紙、かなりインパクトありますね。
最新エッセイ集です。ご結婚されても相変わらずの「ほむらワールド」、たまりません。
私は基本的に気の弱い男性が好きみたいです(笑)

 人間って禅でも組まない限り、何かしら頭の中で考えているか妄想しているかしているものですよね。毎日のことなのでくだらないことがほとんどだけど、それを声に出したり文章にすることはあまりない。でも「自分ワールド」。
 この本を読むと「よくぞ公にしてくれましたね、ほむらさん」という感じがします。日ごろ一語一語を大切にする短歌作りを生業になさっているだけあって、日本語や日本文化に対する想いも伝わってきます。
 ぼぼ~っと思っていることでも、結構するどい突っ込みもみせ、ハッと思う個所も沢山ありました。

 人さまの言葉に出さない常識が自分の常識ではないことへの驚き

 デジタル化した生活においての日本語の変化 

 大事なことは誰も教えてくれない

 人との距離感をとるのがうまい人下手な人・・・

 最後にはピースの又吉さんとの対談があり、これもなかなか面白い。実は又吉さんも好きです、私。いろいろいる芸人さんの中でも、やはりかなり異色、ですよね。芸人じゃなくてもいいんじゃないかって思うことがあります(^.^)

 私も思う。日常のシーンには蚊が飛んでたり、微震がおこったりするもんだ。それが日本の自然。
「マディソン郡の橋」では食卓にハエがぶんぶん飛んでいたけど、すごくそれがリアルだったもの。

 最近、なにかとせわしなくて(もう3月中盤です)、あまり友達にも会ってない。しゃべることといったら仕事のことばかりで、うわべな話で終わってしまいつっこんだ話もしてないなぁと。
 頭の整理もつかないし、なんだかため込んでる気分です。そう爆発寸前というわけではないけど、飲み会であればなんとなくしゃべって心が軽くなれそうな。

 この本を読むと共感できる分、少し気が楽になります。やっぱりすごいよ、ほむらさん!
by wenniao | 2014-03-13 11:47 | こんな本読んだ(Book) | Comments(2)
Commented by masshy85 at 2014-03-13 22:45
飲み会、久しくないです。
人と話す事もあまりなくて。
いけないですよね、そういうの。
家でだけの仕事になったらどうなっちゃうんだろう?
ちょっと考えておかないとね。
Commented by wenniao at 2014-03-14 11:00
masshy85さん
別にアルコールがなくても、深く話ができればいいのだけど、過去の経験から(笑)だらだらとお酒入れながら近況話からだんだん深い話になっていくパターンが多いので、なんかないとさびしいなとおもう今日この頃です。
実際専業主婦の友人などは日々家人としか話さない生活だと言います。あ~息苦しそう。
 人からの刺激って多少必要ですよね。
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