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イスラム国の隣国トルコ事情

 ここ数日緊張が続いているイスラム国による人質事件。
もし家族だったら、友達や知人だったら、毎日寝てごはん食べてなんてできないだろうと思います。

 お隣のトルコに昨年の夏行ってきました。連日シリアとの国境や検問の話が出ていますね。

私も行くまでは「トルコは中東の国のひとつ」というイメージがありました。
場所柄そう思ってしまうのですが、実際はトルコ国民は「アジアの国の仲間」意識が強い。
日本は極東アジア、逆にトルコは西の端のアジア、そういう仲間意識がありました。

 そして中東の国々とはあまり親密にしたくないそうで、石油も主にロシアルートで国内に入って来ていると聞きました。
黒ずくめの女性(シリア系のイスラム教徒)に対してはガイドの女性はあまりいい印象をもっていなかった。(トルコのイスラム教徒は服装も派手で自由です)

 イスタンブールには既にシリアからの難民を多く見かけました。国を追われ、頼る人もいず、路上で生活してました。
朝見かけて、夜にもそこにいる。何もすることがないんです。
 その時は夏だったからなんとかよかったけど、冬になったらどうしているんでしょう。
どうしても貧しいのでスリやひったくりが多くなり、治安も悪化します。だからトルコ人はかなり嫌悪してました。
平和な日本人の感覚だと、もっと手を差し伸べても・・・と思うのですが、
「おなじ死ぬなら自分の国で死んだ方がいいでしょ?」という意見でした。

 トルコは広い。シリアとの国境付近は難民キャンプのようなものがあるようですが、どの道稼ぐことはできないので、なんとか都市部に行こうとするでしょうね。資源国ではあるけれど、観光も重要な国なので、ヨーロッパやアジアから観光客がこなくなったらかなり痛手を受けるのではと思います。トルコ警察、がんばれ。

 以前イランイラク戦争で取り残された日本人駐在員家族たちをトルコ航空が命をかけて、危機一髪脱出させた話はかなり有名です。今回も中立的立場で交渉手段を持っているといいのだけど、と願って。
by wenniao | 2015-01-29 22:24 | これが気になる! | Comments(2)
Commented by jun at 2015-01-30 12:41 x
そうですね~。去年のトルコ旅行記、楽しく拝見させてもらってて「きれい~私も行ってみたいな♪」なんて単純に喜んでましたけど、トルコってシリアのすぐ側なんですよね。
民間機だって撃墜されてもおかしくないし、いつ突発的な事が起こるかわからに地域。今思えば、wenniaoさん、よくご無事に行って帰ってこれましたね~って感じです^^;
今回の人質の人達には賛否両論あるようですが、申し訳ないけど私ももう一人の方には自業自得感が否めないけど、後藤さんに関しては過去の活動とか言動を拝見すると、それこそシリアの厳しい状況の人々に寄り添って尽力したり、勇気と正義を持った真のジャーナリストだなと印象を受けます。
万が一、最悪の結果になったら、悲しすぎますね。。。交渉も今が山場って感じでハラハラしちゃいますが、本当に本当に助かってほしいな~
Commented by wenniao at 2015-01-31 09:59
junさん
そうなんです、思えばまだいい時にトルコに行ったなぁと思います。今年、となったらちょっと躊躇しちゃうかも。
飛行機飛んでいる時撃墜されたらおしまいですもんね・・
(実際帰ってからすぐに違う場所で撃墜事件がありました)
人の命の交渉って難しいですね。そして宗教ってほんとに時には厄介だなと思ってしまいます。
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