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「村上春樹のなかの中国」 藤井省三 著

 図書館をふらりと歩いていたら目に留まった本。
基本的に私は本は買わない。どうしても手元に置いておきたいものしか財布の紐をほどかないのだけど、とりあえず借りてきて読んだら
「付箋つけたい」「アンダーラインひきたい」・・・
・・・で、結局お買いあげ!となった一冊。藤井省三さんは中国映画にもかなり造形の深いお方で、興味深い著作が沢山あります。

 実は私、ハルキワールド、大好きなんです。だから以前こんな本(写真大きい方)も買って熟読してました。村上春樹の小説は何度も読み返しても飽きず、その時その時で感じ方、捉え方が違ってくるのでいつも感心してしまいます。
 中国語版も何冊か持っています。大好きな梁朝偉先生が好きだという
「100%の女の子」を彼が「読んだ」まんまの中国語の文章で読みたかったのがきっかけでしたが、とにかくあの日本語がどう中国語になるのかにも興味を惹かれたわけです。

 この本を読んで、目からウロコが1,2枚剥がれた感じ。
そう・・・確かに村上さんの小説と中国は意外につながっていた、と。 
 この本の中では大陸、台湾、香港と場所が違うと受け方も違うということも書かれてあり、香港映画監督と村上ワールド、また「少林サッカー」でもおなじみのチャウシンチー(周星馳)が意外に村上ワールド主人公にピッタンコ!というのも大きくうなずいてしまった私です~ψ(`∇´)ψ
 よく、読んでいるといろいろ俳優さんを勝手にあてて妄想をふくらませたりしますが、そうかぁ~そういわれれば香港映画陣、合うかもしれません。
 あまりにも面白くてあっという間に読んでしまったのですが、また今度はじっくり付箋つけつつ、読みたいと思いますっ!
「村上春樹のなかの中国」 藤井省三 著_f0067385_17452481.jpg

村上春樹のなかの中国 (朝日選書 826) (朝日選書 826) (朝日選書 826)
by wenniao | 2008-04-12 17:45 | こんな本読んだ(Book) | Comments(0)
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